脳と心の違いについて

脳は生存を最優先にする

生存に必要な事柄
原始の人類は500万年における進化の歴史の中で、弱肉強食の世界を文字通り生き抜いてきました。
人類よりも遥かに強い動物も道具を発明し火を発見し、言語を獲得することで仲間と協力して敵を倒して、生き延びてきたのです。そのため、脳は生き延びることを最優先する機能を発達させてきました。これを生存本能といいます。

(目に見える大切な事)

心は何を優先するのか?

(目には見えないが大切な事)
脳は生存本能を使い生き延びることを最優先してきました。

心が優先するのは

心が優先するのは、生存には必ずしも必要ではないが
よりよく生きるためにの高次の見えない活動に必要な働き

私たちは本能的に、自分の感情や思考をコントロールして自分を守る、つまり自己評価や自尊心が低下しないようにしているのです。
心には自己防衛本能が備わっています。 心理学で「自我防衛機制」と呼ばれる心の働きです。

自分だろうか?それとも、他人だろうか?

お金だろか?それとも、家族だろうか?

心が優先するのは、価値観の優先順位のこと。

何故、心が優先するものが分かるかというと

RASの働き

脳が外界から取り入れる情報は
RASによって種々選別されているからです(RASとは、Reticular Activating Systemの略で、日本語では、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と言います。RASの選別の基準が自分にとって大切なものとされる価値観や興味・関心などだからです。脳が外界の情報をすべて取り入れてしまうと、目の前の危険を察知することができなくなるため。生存に必要な情報だけ脳に取り入れるように脳に入る情報を選別してる訳です。

脳は 生存に関する優先順位で機能しています。

意識的な働きよりも無意識的な働き
不随意運動がまず、外界の危険から命を守るという第一使命を果たすべく、即座に反応します。

緊急性を要しはしないけれども、命を維持する為に必要な活動の獲得は
意識しながら動くから⇒慣れてきて⇒無意識でも動けるようになる
(身体の動かし方)によって獲得されていきます。

心が優先するものとは?

心も似たような部分があります。

心のほぼ80%は無意識で働いている
意識で働ける領域が少ないからです。

脳が目の前の事だけに集中しすぎのは外界の敵に襲われる危険が伴うため
集中モード出来る時間は基本的に短い。(人間が人類としての歴史は500万年でそのほとんどは原始的な生活文化に由来しています。文化的な生活を送れるようになってまだ、ほんの数千年です。脳は人類としての500万年の生き残るために重要な機能の働きでほぼほぼ占められています。そのため進化心理学を学ぶことは人間の本能の部分と理性の部分の理解を深める意味でも有意義で有益なのです)

命の危険がある場合 スローモーションのように見えるのは

脳が最大限に生き延びるために集中力をマックスで使えるようにしているため
走馬灯が映し出されるのは 目の前の命の危機で使える情報を記憶から秒以下単位で引っ張り出しているから
突然死の中で最も走馬灯を見る確率の高い溺死の場合、記憶を管理する脳の器官である海馬が、酸素不足のために正常に記憶を管理しきれなくなり、その結果、支離滅裂に記憶が溢れ出すと考えられています。
ともかく、走馬灯などみないみこしたことはない。
危険を事前に想定して、予想外に起こる出来事を想定内にして予め準備しておくことが大事。
これをクライシスマネジメントと言います。

大事故が起きてから政治家とか当事者担当者が想定外を言いますが
それは単なる責任逃れです。

危険を避けるために 意識できる領域は 習慣的な領域とは別に動いている

脳は外在的な働きで命を守り

心は内在的な働きで命を守る

心とは何か?

心には自己防衛本能が備わっています。 「自我防衛機制」で心を守る機能を発達させてきました。
脳は命を守るために生存本能を長い進化の歴史の中で獲得してきました。

脳と心の仕組みや違いを理解することで
初めて使いこなすことが出来るようになります。

知っているだけで役に立たないのは、脳と心の違いを理解せずに
使い道を理解することはできません。

脳と心の仕組みや 違いを理解し活用する。

脳と心の役割の違いを理解すれば、使い方も自ずとわかってきます。
役割がわかるとは、違いを理解していて使い方がわかるという事です。

目に見える働きを脳、目に見えない働きは心と分けて考えることで
脳と心をそれぞれ分けて使い方をそれぞれ考えていくことが出来るようになります。

【基本的な考え方】

厳密には脳と心は、分けて考えることが、出来ない部分が多々あります。
まだまだ、心も脳も、科学として歴史は浅く、わからない部分が多いためです。

区別することが難しい部分もありますが、学術的な意味ではなく、
実用的なものとして活用していくために、あえて、心と脳を区別し分けて考えていきます。

基本的な考え方として、進化心理学・進化医学的な考えを反映しています。
人類の歴史において、進化の過程で生き残ってきた、理由や意味から
脳と心の働きや役割を、みていくと、脳の生き残り戦略を理解する上で、進化心理学や進化医学的な考え方・モノの見方が役に立つからです。

繰り返しになりますが、学術的な意味よりも、実用的な意味で脳科学や進化心理学等を反映させたものですので
正確性では間違いである部分もあるかとおもいますが、あくまでも実用性を優先させていますのでご理解のほどよろしお願いいたします。