【スピノザの神】を信じていた
アルバート・アインシュタインはアブラハムの神(ユダヤ教の神)や死後の世界を信じていないと言ったとされる。
しかし、「私は無神論者ではない」とも言っており、【スピノザの神】を信じていたと言われている。
※スピノザ(1632 – 1677)オランダの哲学者。初めユダヤ教を学んだがやがて批判的見解を抱き、教団から破門。
スピノザの哲学の出発点にあるのは「神は無限である」という考え方です。無限とはどういうことでしょうか。無限であるとは限界がないということです。
ですから、神が無限だとしたら、「ここまでは神だけれど、ここから先は神ではない」という線が引けない、ということになります。
神を世界の幾何学的な秩序として認識し、それは自然の完璧さの中に現れているとしました。
【スピノザの神】
「祈ったり、告解したりするのはやめなさい。
楽しんで、愛して、歌って、この世界が与えてくれるすべてのものを楽しみなさい。
あなたが自分の家だと言う、冷たく暗い寺院には行ってほしくないのです。
私の家は寺院にはなく、山々や森、川や湖、浜辺にあるのです。そこが私の家のある場所であり、私の愛を表現する場所なのです。
私について書かれた文章に惑わされないでください。
もしあなたが私に近づきたいのなら、美しい風景の中に私を見て、風や熱を肌で感じてみてください。
何も尋ねないでください。私にはあなたの人生を変える力はありません、その力はあなたにあります。
怖がらないでください。私は裁きませんし、批判もしませんし、罰も与えません。
私を、敬うべき簡単なルールに単純化する人を信じてはいけません。
それらは、あなたに自分の行いが至らないと感じさせ、罪悪感を抱かせるだけです。あなたを支配下に置くためのものです。
この世には、あなたにお示しする美がたくさんあり、それを発見するかはあなた次第なのです。
私があなたにルールを与えたと思わないでください。
人生の所有者はあなただけであり、それをどうするかはあなたが決めることです。
死後のことは誰にもわかりませんが、一日一日を最後のチャンスだと思って、愛し、喜び、必要なことは何でもすることが、よりよく生きることにつながります。
誰かが私の存在を強く主張しているからといって、私を信じないでほしいのです。いつもあなたの中に、あなたの周りに、私を感じていてほしいのです。」